特定調停は債務整理の一つだということはわかったと思います。
さて、特定調停に適した借金のケースとは一体どんなケースでしょうか?
これについて、考えてみましょう。
費用を抑えたい場合
特定調停のメリットとして、費用が安いとのメリットがありましたね。そして、個人でも裁判所に行って、簡単に申し立ての手続きができます。
こういったことから、弁護士や司法書士に依頼するお金もだせない、出したくない、といった場合でしたら特定調停が適していると、一般的に思われています。
又、手間を惜しまない方でしたら、特定調停のほうが金額的に安いですので多重債務者にとっては嬉しいと思います。
ただ、借金の金額にもよると思います。
借金でもう生活ができない、取立ても多くて耐えられないといった多額の借金の場合は特定調停ではなく、その他の債務整理のほうがいいかもしれませんね。
なぜかというと、特定調停は借金がなくなるといったことはなく、減額された借金を3年で返済しなくてはいけないので、生活そのものができないといった状況ですと、返済も難しいと思われます。
そうなると、別の債務整理を選んだほうがよさそうです。
特定調停は専門家に相談
特定調停も借金の金額や、収入の金額などから判断したほうがいいと思いますので、一度、裁判所や弁護士・司法書士に相談をしてみてもいいと思います。
相談自体は無料で行っている事務所もありますし、自治体でこういった相談会を無料で行っている自治体もあります。
又、ネットで特定調停について無料相談を受けている弁護士事務所や司法書士事務所もありますので、そういったところを利用するといいと思います。